犬の食べ物による中毒症状
誤食や過剰摂取による中毒にはさまざまな症状があり、それが重篤な症状の前兆となることもあります。
今回は、中毒症状等についてご紹介させて頂きます。
いつもと様子が違う・元気が無いなど少し異変を感じた場合観察が必要です。
もし、下記の状態に似た症状が出ている場合は動物病院にて受診してください。
-嘔吐-
例として、キシリトール中毒を起こしている場合、「中毒の初期症状としての嘔吐」と「中毒による急性肝不全の前兆の嘔吐」の2つの可能性があるということです。
-嘔吐の症状を起こしやすい食べ物には、以下のようなものがあげられます-
◆チョコレート、ココア
◆ブドウ、レーズン
◆アボカド
◆マカダミアナッツ
◆銀杏
◆鶏の骨
◆アルコール
◆カフェイン
◆牛乳
◆柑橘類
嘔吐による脱水症状にも要注意です!
-下痢-
-下痢の症状を起こしやすい食べ物には、以下のようなものがあげらます-
◆チョコレート、ココア
◆ブドウ、レーズン
◆アボカド
◆マカダミアナッツ
◆アルコール
◆鶏の骨
◆カフェイン
◆イカ、タコ
◆牛乳
◆カニ、エビ
◆柑橘類
-元気の消失-
<中毒時元気の消失が見られる食べ物>
◆ねぎ類
◆ブドウ、レーズン
◆キシリトール
◆マカダミアナッツ
◆銀杏
◆鶏の骨
◆魚介類(イカ、タコ、カニ、エビ、貝類) など
-けいれん-
ほかの食べ物でも、アレルギー反応によるアナフィラキシーショックで、けいれんを起こす可能性があります。
-貧血-
軽度の場合 飼い主が気付かないことがありますが、症状が進むと呼吸困難を起こし、死に至る可能性があります。
-血便-
-中毒症状が現れるのにかかる時間-
チョコレート、ココア、マカダミアナッツは通常6~12時間以内ですが、早いと1~2時間以内に発症。キシリトールやアルコールは30分~1時間以内と摂取してすぐに症状が出ることが多いとお聞きしております。
いっぽう、ねぎ類やアボカドなどは1~5日以内と発症までの時間が長いため、誤食した場合にはしばらく注意して観察が必要です。
-自宅での対処法として-
・どれくらい食べたかを確認・
紹介した食べ物以外でも食べすぎにより中毒を起こす事もあるため、気になる様子があるときは大量に食べたものがないか、要確認!
・病院に相談しましょう・
獣医師に伝えることは、いつ・何を・どれくらい食べたのかという3点。また、犬の様子で気になることがあれば、できるだけ細かく正確に伝えると診察に役立ちます。
動画や写真を撮っておくのも言葉で伝えるより分かりやすいので良いと思われます。
・自己判断で異物を吐かせたり処置をしない事・
無理に吐かせると、気管を詰まらせたりして命を危険にさらす可能性もあります。
食べ物の種類や症状によっては、吐かす処置をおこなわないほうが良い事もあるので、必ず獣医師の診察を受けましょう。
-病院でおこなわれる処置として-
・催吐処置(さいと処置)・
・対症療法・
また、毒素を体内で吸着し排出する効果のある飲み薬の投与をすることもございます。
すでに症状が出ている場合、症状に合わせた治療をおこなって貰えます。
・胃洗浄・
犬の状態や食べたものによって処置の方法は変わってきます。獣医師の判断に任せましょう。
-まとめ-
届かないだろう、と思っても、ジャンプしたり椅子に登ったりすることで届いてしまう、ということもあるため、注意が必要です!
また、犬にあげてよい食べ物であっても、アレルギーを起こしたりおなかに合わなかったりすることもあります。
病気のあるワンちゃんには控えたほうがよい食べ物もあるので、ワンちゃんにドックフード以外の人の食べ物を与える際には、慎重に調べながら与える様にしてください。
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